爪水虫の治療は飲み薬が効果的です。これは、爪水虫の症状は塗り薬を使った場合でも、爪の中に薬の成分が届きにくいため、治りにくくなってしまうことがあるからです。
爪水虫とは、水虫と同じように白癬菌と呼ばれる菌が爪の中に侵入してきて起こる爪の病気です。
発症部位の多くは足の親指の爪が多く、その症状は様々ですが、爪が白く濁ったり、変形したり、ぼろぼろ欠けたりすることが特徴です。
自覚症状は爪水虫にかかっただけではほとんどありませんが、症状が進んで爪がもろくなってくると、靴を履くときなどに痛みを感じる場合があります。
爪水虫にかかってしまった場合、飲み薬が効果的です。これは、爪水虫の症状は塗り薬を使った場合でも、爪の中に薬の成分が届きにくいため、治りにくくなってしまうことがあるからです。
そこで、効果的に薬を患部に到達させる点で優れているのが飲み薬なのです。また、飲み薬の場合、体の内側から治すので足水虫にかかっていた場合にはこれも治すことができますので、一石二鳥の効果が期待できます。
また、塗り薬のように、塗り残しの問題が生ずるといったことがないのも飲み薬のメリットです。
しかし、飲み薬で治したいと思っても、飲み薬は皮膚科専門医の診断によって処方されるため、一般の薬局では市販されていません。まずは専門医の受診を受けることが大切です。
飲み方には約6ヵ月毎日飲む方法と、「パルス療法」があります。「パルス療法」とは、1週間薬を飲み、3週間は服用を休むサイクルを3回繰り返す治療法です。3ヵ月のうち、服用期間は合計21日間になります。これは、「パルス療法」に用いられる飲み薬が、爪の中に長く留まり、飲んでいない間も効果を持続する特性を持っているからです。
パルス療法の場合、薬を飲み終わった後は経過観察期間になりますので、医師の指示に従って爪の状態のチェックのために来院してください。治療方法の選択にあたっては皮膚科専門医へ相談するとよいでしょう。
ほかの病気でお薬を服用していたり、治療を受けている場合は、飲み薬を服用できない場合もありますから、必ず受診時に申し出てください。爪水虫は爪が生え変わるまで治りません。個人差はありますが、一般的には1ヵ月ごとに手の爪で約3ミリ、足の親指の爪で約1.5ミリ伸びると言われ、完全に生え変わるには、それぞれ6ヵ月、1年以上の期間が必要です。
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爪水虫を予防することは、それほど大変なことではありません。日常の生活の中で気をつければできることばかりです。
白癬菌の保菌者が落とした菌がつかないよう、サンダルやスリッパは共用を避けましょう。また、自分だけのものでも、まめに掃除をすることで、菌の発生を抑えることが可能です。
予防で大切なのは清潔さを保つことです。足、指は毎日石鹸で洗って汚れを落としましょう。特に指の間はしっかりと洗って汚れが残らないように気をつけましょう。
せっかくきれいに洗っても、水分が残っていては菌の発生しやすい環境を作ってしまうことになります。きちんと水分をふき取って、乾燥させることを忘れないようにしましょう。
靴下やストッキングは通気性の良い素材を選んで着用することで予防に効果があります。男性も女性も、靴やブーツなど長時間履き続けている状態は避け、時々脱いで風を通しましょう。
靴下は化学繊維よりも木綿のほうが吸湿性や通気性の点で優れています。